“POLY-SITE10”展示作品紹介 SMALL LIFE-杉箱
大好評開催中のPOLY-SITE 10の展示作品をご紹介いたします。
本日ご紹介する作品は上林壮一郎氏の「SMALL LIFE-杉箱」です。
SMALL LIFE-杉箱
もうたくさんだ・・。震災と原発の事故でそう思ったのは、欲望文明、成長文明への決別としてだった。そして足るを知ることの豊かさとして「SMALL LIFE」という言葉が浮かんだ。
今の暮らしの中からでも小さく愉しく始められるひな形(プロトタイプ)としてこの杉箱を作った。
そこに込められた意味は、小さいことの豊かさ=大きくしなくていい。むくの杉という本物素材。近いこと=国産素材である杉。杉のように弱いこと=加工しやすいこと。剛より柔=ここではネジのかわりに紐。微妙なへこみなどのかすかな感覚。直したり改造できるもの=半手作り。そしてそれらを愉しむこと。それらは消費しないデザインのあり方を探るものでもある。
上林壮一郎
1967年東京生まれ。
千葉大学大学院修了後、京セラ株式会社勤務。
1995年渡伊。ドムスアカデミーマスター修了後、スタジオ アンドレア・ブランジ勤務。
1999年スタジオ アルキメデス設立。
2002年-2008年東京工芸大学非常勤講師。
2008年より京都造形芸術大学准教授。領域横断の発想を追究。物の中に社会的背景や精神的背景のあるデザインを重視する。
ご紹介した展示作品は実際に作品の中に入ることができます。
展示作品の中に置いてある楽器等を奏でてSMALL LIFEをご堪能していただければと思っています。
ご紹介した作品以外にもたくさんの作品を展示しておりますので、千駄ヶ谷周辺にお越しの際は是非お立ち寄りください。
皆様のご来店お待ちしております。
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